ニュースはつくるもの

月に一度、コンサルテーションを提供しているお客様を訪ねたときのこと。開口一番、「いや~。ニュースがないからリリースは無理ですねー。」とおっしゃいました。創業期のベンチャー企業のお客様です。新サービスを発表した後のニュースが続かないというのです。年間計画で予定していたリリースの発表も消極的になっていらっしゃいました。詳しくお話しをうかがってみると、私の視点からみたら、これもニュースになる!これもおもしろそう!と、次々プレスリリースのアイディアがわいてきます。広報活動を始めたばかりの会社では、こんなことが起こります。自社の商品やサービスの特長や社会的な価値を客観的に理解していないのです。「客観的に」というのがポイントです。そして、「ニュースはつくるもの」という視点を持つことが大事です。これは、次々新商品や技術開発を発表できるような大企業に限ったことではありません。社会へのアンテナをはっておくと、ニュースとしての価値を見つける機会を得ることができます。同じ業界に限らず、広い視野を持っておくことが大切です。他の会社のサービスや商品に興味を持つときの自分の動機、軽い感覚で「これおもしろそう」と思えるもの、人、サービス、にニュースのヒントが隠れています。ずっと同じサービスであっても、季節や、そのときの話題となっていることにあわせて、ニュースを受け取る人が、受け取りやすいように発信することもできるのです。ニュースはつくるもの。そう覚えておきましょう。